日本の伝統色「松葉色」とは……
松の葉を思わせる、くすんだ濃い黄緑色が松葉色です。この伝統色は「松の葉色」とも呼ばれ、松は常緑樹の象徴で古くから不変のシンボルとして、めでたい色とされてきました。平安時代中期の『枕草子』には、狩衣の色として「まつのはいろ」が登場しており、この時代から代表的な緑系の色名でした。江戸時代後期の『手鑑模様節用』には、松葉色が「寛政年中に流行した」との記述があり、時代を超えて愛され続けたことがうかがえます。
松葉色 = まつばいろ
松葉は俳句で冬の季語として詠まれ、落ち葉となった松の葉は冬景色の象徴として親しまれています。「松葉色」は、まつばいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R66 G96 B45 #42602D/松葉色(まつばいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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