日本の伝統色「百塩茶」とは……
チョコレートに近い色で、何度も染め重ねた赤味のある焦茶色が百塩茶。「百」は回数が多いということを表し、「塩」は八入の染めのように浸けることを意味しています。江戸時代の書物『染物重宝記』には「ようかん色というハ、ももしほ茶の事也」と記され、羊羹色が百塩茶と同じ色であったことがわかります。また、僧侶の墨染の衣が色褪せて赤味を帯びた際に、羊羹色と形容されることもありました。
百塩茶 = ももしおちゃ
百を「もも」と呼ぶ由来は諸説あり、昔の大和言葉であったことや、数が多いことを「もも」と読み当てた説があります。「百塩茶」は、ももしおちゃと読みます。
R114G73B56 #724938/百塩茶(ももしおちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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