日本の伝統色「御納戸茶」とは……
緑がかった暗い青色の「御納戸色」に茶色の要素を加えた暗い青緑色が御納戸茶。その名の由来は、江戸時代の随筆『愚雑俎』に記されているのだとか。一説によると、ある呉服屋が藍海松茶色の絹を屋敷の納戸に保管していたところ、時間の経過とともに変色し、独特で美しい色合いに変わったことから「納戸茶」と名付け販売したところ、大流行したという逸話があります。
御納戸茶 = おなんどちゃ
江戸時代に流行した茶系の色は、赤茶・黄茶・青茶の三系統に分かれ、御納戸茶はその中でも煎茶の変相色にあたります。「御納戸茶」は、おなんどちゃと読みます。
DIC 日本の伝統色:R70 G93 B76 #465D4C/御納戸茶(おなんどちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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