日本の伝統色「丁子染」とは……
やや黒味を帯びた明るい黄茶色が丁子染と呼ばれる伝統色。染色には香料として知られる丁子(クローブ)の煮汁が用いられ、媒染の方法によって色が変化します。鉄分を加えると濃い褐色に、媒染なしでは薄い黄赤色になります。香りが高いため、香色(こういろ)と呼ばれる色の一種とされました。かつて丁子は高価な香料であったため、代用品として紅花で薄く染めた布に支子(くちなし)の黄色を掛け合わせ、やや赤味のある黄色を作り「濃き香(こきこう)」と呼んでいました。
丁子染 = ちょうじぞめ
丁子はフトモモ科の熱帯常緑高木で、開花前の蕾を乾燥させたものが香料として使用されます。染料としてだけでなく、薬や香辛料としても重宝され、日本の文化に深く関わる植物です。「丁子染」は、ちょうじぞめと読みます。
DIC 日本の伝統色:R176 G119 B54 #B07736/丁子染(ちょうじぞめ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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