日本の伝統色「水浅葱」とは……
浅葱色よりも薄く、水色よりもさらに淡い藍色が水浅葱。この水浅葱の「水」は水の色そのものではなく、水を加えて薄めた色の薄さを意味しているそうです。藍染めでは、布を藍甕(あいがめ)に何度も浸して濃い色を染めますが、水浅葱色はその初期段階の「甕覗き」よりわずかに濃い色。藍染めの布では、漂白が不十分な場合、白生地の黄味が影響し緑味がかった浅葱色になることがあります。そのため、黄変を防いで青味を強調するために、薄い浅葱色をかけて調整する技法が用いられていました。
水浅葱 = みずあさぎ
浅葱色や水浅葱色は、ネギの青みがかった緑の葉に由来する色名で、爽やかな印象を持ち、武士や町人にも好まれた色でした。「水浅葱」は、みずあさぎと読みます。
DIC 日本の伝統色:R102 G186 B183 #66BAB7/水浅葱(みずあさぎ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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