日本の伝統色「深紫」とは……
黒味がかった深い紫色で、紫根を使い、炭汁と酢で染めた色味が深紫。推古天皇11年(603年)に聖徳太子が制定した「冠位十二階」で最も高位を示す色として採用されました。後の深紫や黒紫も同様の色と考えられ、位や身分の象徴として重んじられたそうです。同じ色相の中でも、濃い色が高位を示し淡い色は低位を表すとされ、『令義解』では、臣下の最高位である一位の礼服として深紫の衣が用いられました。
深紫 = こきむらさき
深紫色は、古代日本において権威や高貴さを象徴する特別な色として時代を超えて伝えられている古き良き伝統色です。「深紫」は、こきむらさきと読みます。
R74 G34 B93 #4A225D/深紫(こきむらさき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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