樺茶(かばちゃ)樺茶(かばちゃ)

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日本の伝統色を知る

2025.7.24

読めますか?日本の伝統色「樺茶」“かにわちゃ”とは読みません










日本の伝統色「樺茶」とは……




赤味の強い黄褐色が樺茶。色名の「樺」は、かつて山桜の一種である樺桜のことを指し、その樹皮の濃い赤茶色に由来します。江戸時代の技法書では染め方に大きな違いは見られませんが、『紺屋茶染口伝書』(1666年)には、梅の樹皮で暗めの赤褐色を染め、その上に蘇芳で赤味を重ねる方法が記されているのだとか。また、別の書ではさらに刈安を加えて黄色味を足す手法も紹介されています。染色の重ねによって、独特の深みのある樺茶の色が生み出されました。





樺茶 = かばちゃ

 

樺桜の樹皮は耐久性が高く、昔から工芸品や家具の材料として重宝されてきました。特に北海道や東北地方では、「樺細工」と呼ばれる伝統工芸品の材料として使われています。「樺茶」は、かばちゃと読みます。







DIC 日本の伝統色:R179 G92 B55 #B35C37/樺茶(かばちゃ)




「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 


参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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