日本の伝統色「柿渋色」とは……
柿渋色は、柿渋と弁柄を用いて染めた鈍い黄赤色。この色は、牡蠣色(かきいろ)や渋色(しぶいろ)とも呼ばれています。柿渋は、渋柿の青い実を搾って得た汁を発酵させて作られ、金属塩を媒染剤として用いて染色します。柿渋に含まれるシブオールは防腐性があり、柿渋染の布には除菌効果があることでも有名です。柿渋を塗った和紙を重ねた「渋紙」は、防水性を持つことから雨合羽や染色の型紙にも利用されました。
柿渋色 = かきしぶいろ
現在の「柿色」といえば熟した柿の実の鮮やかな色を指し、「照柿(てりがき)」とも呼ばれますが、柿渋色はより渋みのある落ち着いた色調です。「柿渋色」は、かきしぶいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R163 G94 B71 #A35E47/柿渋色(かきしぶいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。
Experiences
Premium Calendar
日本の伝統色を知る
Premium Calendar