日本の伝統色「龍胆色」とは……
龍胆色は、リンドウの花のような明るいトーンの青紫色を指す伝統色。リンドウの根は漢方で「龍胆」と呼ばれ、非常に苦味が強いことから、龍の胆のような味だとしてその名が付きました。平安時代末期の有職故実書『満佐須計装束抄』には、龍胆色が8月1日から15日までの間に着用する襲(かさね)の色として記されており、その色合いは杜若色(かきつばたいろ)と同じとされています。鮮やかな青紫の美しさとともに、平安時代の伝統的な装束の彩りにも用いられた由緒ある色です。
龍胆色 = りんどういろ
リンドウはリンドウ科の多年草で、9月から11月にかけて茎の先端や葉の付け根に、青紫色や紅紫色の花を上向きに咲かせます。「龍胆色」は、りんどういろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R102 G98 B164 #6662A4/龍胆色(りんどういろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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