日本の伝統色「鉄色」とは……
鉄色は、鉄の焼き肌のようなくすんだ青緑色を指します。陶器の釉薬で使われる呉須のくすんだ青色を意味することもあります。この色名は、藍染で染め出される緑味の強い濃い青を表現する適切な名称がなかったことから広く用いられるようになりました。特に明治時代中期から大正時代にかけて流行し、番頭や手代が着けていた前掛けの色として親しまれていました。
鉄色 = てついろ
「鉄」が付く色名には、鉄御納戸(てつおなんど)、鉄紺(てつこん)、鉄鼠(てつねず)、鉄深川(てつふかがわ)などがあり、いずれも青緑系のくすんだ色合いです。「鉄色」は、 てついろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R38 G69 B61 #26543D/鉄色(てついろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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