日本の伝統色「梅染」とは……
梅染色は、梅屋渋(梅汁)で浅く染めた、赤味のある淡茶色。梅屋渋とは、紅梅の根を細かく刻んで煮出し、タンニン酸を多く含む榛皮の煎汁を加えたもので、染料として用いられます。2、3回染めた赤味のある茶色を「赤梅」、さらに何度も染めて黒ずんだものを「黒梅」と呼び、媒染に使用する材料の配合や分量を変えることで、濃淡の異なるさまざまな色合いが表現されます。自然の素材を活用した伝統的な染色技術として活用されていました。
梅染 = うめぞめ
梅の花が咲くのは2〜3月頃。桜より一足早い春の訪れを感じさせてくれることから、桜と同様に古くから親しまれている日本を代表する花です。俳句や和歌にも多く詠まれており、日本人にとって身近な花でもあります。「梅染」は、うめぞめと読みます。
R209 G152 B38 #D19826/梅染(うめぞめ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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