日本の伝統色「蘇比」とは……
茜と灰汁で染めた明るい赤橙色で、緋の淡い色を指す伝統色が蘇比。古代では、緋よりも身分の制限が緩く、五位以上の人が着用できる色とされました。染色の回数で色の濃淡が変わり、中国では1回染を「縓(げん)」、2回染を「赬(てい)」、3回染を「纁(くん)」、4回染を「朱」と呼んでいたそうです。『令義解』の注釈によると、蘇比色は茜で3回染めた薄い赤色と説明されています。
蘇比 = そひ
纁という漢字でも表されることがあり、身分制度と色彩が結びついていた当時の衣服文化を象徴する色です。「蘇比」は、そひと読みます。
DIC 日本の伝統色:R237 G120 B74 #ED784A/蘇比(そひ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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