日本の伝統色「小豆色」とは……
茶味がかった赤紫色で、その名が示す通り小豆の実の色に由来します。小豆自体は古代の文献『古事記』にも登場しますが、色名として使用されるようになったのは江戸時代後期頃から。具体的な染色方法は明らかではありませんが、明治から大正時代にかけて着物の表地などに広く使われました。小豆色の背景には、赤が古代から魔除けや厄除けの色として用いられた歴史があります。小豆は日本の食文化にも深く根付いており、赤飯や小豆粥、和菓子の餡など、祝い事や年中行事に欠かせない食材です。
小豆色 = あずきいろ
現代の食卓でも登場する小豆は、栄養価が高く、鉄分やポリフェノール、食物繊維など、健康に欠かせない成分が多く含まれています。「小豆色」は、あずきいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R149 G53 B74 #8E354A/小豆色(あずきいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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