日本の伝統色「錆青磁」とは……
浅い緑青を帯びたくすんだ青磁色が錆青磁。「錆」とは金属が空気に触れてできる酸化物のことで、鉄では赤褐色や黒、銅では緑や黒の錆が生じます。錆を冠する色名は、元の色より彩度が低く、落ち着いた風合いを持つのが特徴です。また、「錆」は古びた美しさを意味し、日本文化の「侘び寂び」ともつながります。
錆青磁 = さびせいじ
江戸時代に「錆煤竹」や「錆鉄御納戸」などの色名がありましたが、「錆青磁」は明治時代初期に登場した流行色です。「錆青磁」は、さびせいじと読みます。
DIC 日本の伝統色:R134 G166 B151 #86A697/錆青磁(さびせいじ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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