日本の伝統色「浅黄」とは……
その名から想像できる通り、薄い黄色が浅黄。平安時代中期に編纂された、律令の施行細則である式の集大成『延喜式』によると、イネの植物である苅安という染料と灰汁によって薄く染められた色とされています。本来の「うすき」の読み方以外に「あさき」「あさぎ」「あさきき」と読まれることもあり、薄い青緑色を指す浅葱色と混同されることも多く、江戸時代には「うす玉子」という別名も使われていました。
浅黄 = うすき
一説によると、新撰組が羽織等で使用したとされる色は、浅葱でなく浅黄だったともいわれています。色の濃さで対になる、濃い黄色「深黄色(ふかききいろ)」もあります。「浅黄」は、うすきと読みます。
R250 G214 B137 #FAD689/浅黄(うすき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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