日本の伝統色「江戸紫」とは……
江戸で染められた青味を帯びた紫色が「江戸紫」です。江戸庶民の間で人気を集め、歌舞伎の演目『助六夜桜』では「江戸紫の鉢巻」が登場します。タイトルにもなっている江戸紫は、助六が頭に巻くハチマキの色として知られ、この色が江戸の粋を象徴するものとなりました。江戸紫は伝統的な紫根染めによる京染の紫とは異なり、当時一般的だった蘇芳を用いて染められていたと記録されています。
江戸紫 = えどむらさき
古代紫と呼ばれる赤味を帯びた錆色系の京紫に対し、江戸紫は冴えた青紫の色合いを持ち、今紫(いまむらさき)とも呼ばれました。「江戸紫」は、えどむらさきと読みます。
DIC 日本の伝統色:R119 G66 B141 #77428D/江戸紫(えどむらさき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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