日本の伝統色「黒緋」とは……
茜で染めた後に紫根を上染めした、紫味の濃い赤色が黒緋。一般的に緋色は茜のみで染めますが、黒緋は茜に紫根を重ねることで紫に近づける、非常に手間のかかる染色法で染め出された色です。『延喜式』によると「深緋 綾一疋。茜大四十斤。紫草三十斤」と記されており、茜四十斤(約24キログラム)に対して紫根三十斤(約18キログラム)を使用するため、かなり黒味の強い色であることがわかります。
黒緋 = くろあけ
黒緋は、飛鳥時代から濃い色が上位の色とされてきており、黒緋も高貴さを表す色として用いられてきました。「黒緋」は、くろあけと読みます。
R134 G71 B63 #86473F/黒緋(くろあけ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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