憲法染(けんぽうぞめ)憲法染(けんぽうぞめ)

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日本の伝統色を知る

2025.1.14

読めますか?日本の伝統色「憲法染」“けんほうせん”とは読みません










日本の伝統色「憲法染」とは……




江戸時代初期の剣術家・吉岡憲法が考案した染色法に由来する、やや茶色がかった黒色が憲法染です。色名の由来となった吉岡憲法は、足利将軍家の兵法師範であり、彼の門人であった明人・李三官から伝えられた染色法をもとに、この黒茶色を生み出したといわれています。染色法は、楊梅の皮を煎じた液に鉄媒染を施す技法で、1666年に記された『紺屋茶染口伝書』にも詳細が記されています。その上品な黒は、当時の町人や武士の間で愛され、洗練された美しさを備えた色とされていました。





憲法染 = けんぽうぞめ

 

憲法染色は「吉岡染」や「憲法染」とも呼ばれ、日常の衣服に広く用いられました。個人の名前が入った色としては最も古い例だとされています。「憲法染」は、けんぽうぞめと読みます。







R67 G52 B27 #43341B/憲法染(けんぽうぞめ)




「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 


参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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