日本の伝統色「雲井鼠」とは……
『大和物語』に詠まれた歌に登場する「雲井」に由来する色が雲井鼠です。この歌では、宮中で夜を過ごす身を、五月雨の下にいるようだ…と、たとえられ、生きる甲斐のなさを表しています。当時の雲井、または雲居は宮中を指す言葉で、雲の高みにたとえることで、人々には近づきがたい尊い場所を示しました。その名を受けた雲井鼠は、はるか遠い雲の上を思わせる、限りなく白に近い淡い灰色です。
雲井鼠 = くもいねず
江戸時代には「四十八茶百鼠」と言われるほど鼠色が流行しました。なかでも雲井鼠は、その気品ある名前から、教養ある人々や粋な大人たちに愛された特別な灰色です。「雲井鼠」は、くもいねずと読みます。
DIC 日本の伝統色:C0 M0 Y0 K8 / R235 G235 B235/雲井鼠(くもいねず)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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