日本の伝統色「花紫」とは……
藍で染めた花色に紅花を重ねた染め方に由来する色が花紫。花色とは花田色の略で、標色を意味します。花紫は、染料の性質を考えた手順によって生まれました。まず藍で所定の色まで染め、その上から紅花を重ねます。紅花は藍のようなアルカリ性の染料に入れると色素が抜けてしまうため、この順序が欠かせません。重ねる紅花の量によって、紫の明るさを細かく調節していました。
花紫 = はなむらさき
江戸時代、高価な紫根の代わりに、藍と紅花で染め上げたこの色は「にせ紫」とも呼ばれ、おしゃれな町人たちの間で親しまれました。「花紫」は、はなむらさきと読みます。
DIC 日本の伝統色:C70 M70 Y0 K25 / R57 G57 B191/花紫(はなむらさき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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