日本の伝統色「若紫」とは……
色味が薄く淡い紅みを帯びたみずみずしい紫が若紫。『源氏物語』や『伊勢物語』にも登場しますが、色の名前として使われるようになったのは江戸時代から。近松門左衛門『心中天の網島』には「野郎帽子は若紫」という言葉が見られます。これは、歌舞伎の女形が、額から頭頂部までを剃った野郎頭を隠すために被る縮緬(ちりめん・細かな凹凸のある絹)の帽子の色を指しています。
若紫 = わかむらさき
「若」という文字には、未熟という意味ではなく「新しく瑞々しい」という賛辞が込められています。「若紫」は、わかむらさきと読みます。
DIC 日本の伝統色:C100 M15 Y20 K20 / R0 G173 B163/若紫(わかむらさき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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