日本の伝統色「橡鼠」とは……
わずかに橙色を感じさせる、落ち着いた暗めの色合いが橡鼠です。華やかさは控えめですが、橙色と鼠色が重なり合うことで、古い木の幹を思わせるような深みが生まれています。この色のもとになったのは、黒みを帯びた渋い茶色の橡色。クヌギやナラの団栗、樹皮などを砕いて染めた色で、奈良時代には庶民の衣服や喪服に使われることが多く、決して高貴な色ではありませんでした。
橡鼠 = つるばみねず
江戸時代になると、当時人気だった鼠色と組み合わされ、洗練された通好みの色として親しまれるようになりました。「橡鼠」は、つるばみねずと読みます。
DIC 日本の伝統色:C0 M23 Y31 K61 / R99 G77 B69/橡鼠(つるばみねず)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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